週末の出来事・・・・

超忙しかった月末月初をなんとか頑張ったので
ゆっくり休養するはずの週末でしたが・・・

これは整形外科の診察室に飾ってあった色紙です♪
良い文章だったのでDrに撮影許可を頂きました（笑）
（写真の下は骨や腱の模型）

「食べたいものは　食べておこう」（笑）

土曜日の朝、そうめんの里（たつの市）まで喘息には綺麗な空気と今年用の素麺を買い出しに行く予定でした。
ところが朝９時　陽ちゃんの電話が鳴りました。
一番恐れていた訃報の電話でした。

８９歳　Nさん女性（独居）
Nさんは６年前に家主さんからSOSの連絡を受け、訪問してみると
玄関でおふろマットの上にうずくまって寝ていました。
側には１歳児ぐらいの大きさの人形がありました。
なぜか一部屋にお布団だけが２組も置かれている。

奥の部屋は畳も無く、コンクリートの土台に木材が丸見えで、歩くことさえできない状態。
食器類も何もなくペットボトルに水道水が入れてある。
そして、異様なほどのコンビニのお弁当の数・・・すべて期限切れ
水道以外のライフラインは止まったまま。

この当時、開店したばかりのコンビニの裏には廃棄処分のお弁当が投げ出されていた。
そして、この弁当を持ち帰る人も少なくなかった（今ではきちんと管理されている）
 
Ｎさんは当時８３歳には絶対に見えないほど小柄で髪が真っ黒で可愛いおばあちゃんでした。
きっと若い頃、いい暮らしをしていたんだろうな～と思わせるような
知性と教養があり、英語交じりの会話やピアノの弾き語りなどとっても堪能でした。

その頃、Ｏさんと言う７０代の男性がＮさん宅を訪問しては、保護のお金を持ち出し、
コンビニの期限切れのお弁当を渡していたようです。

重度の認知症のＮさんは何もわからず、ニッコリと微笑み
お人形さんに「あんこちゃん」と名付け生きている子供のように話しかけています。

こんな生活を少しでも早く改善してあげたいと思い、区役所と掛け合い
引越しを計画しました。

初回訪問からわずか１ヶ月の間のスピード引越しです。

実は、引越しを急いだのにはもう１つ理由がありました。
この７０代の男性Ｏさんは８３歳女性Ｎさんに性行為を行っているのです。
お布団だけが２組ある理由がそれでした。
どうやら泊まって行ってるようです。
ヘルパー訪問時に二人が裸で寝ている姿を何度目撃しているか・・・・

何より切ないのは認知症のＮさんは何をされているのかわかっていないのです。
そして、Ｏさんは「お弁当買ってきたり面倒見てやってるんやから、それぐらいかまへんやろ」と言うのです。

お金をすべて取り上げた挙句、期限切れのお弁当を食べさせ、面倒見ているとは！！（怒）

区役所にもＮさんの引越し先はＯさんに絶対に教えないようにお願いしていたのですが
なんと、入社したばかりの新人ケアマネが教えてしまったのです。
このケアマネが陽ちゃんからこっぴどく叱られたのは言うまでもありません。

新しいお部屋でＴＶやエアコンや家財道具まで揃えてもらいニコニコ顔のＮさん
玄関のチャイムが鳴ると誰でもかれでも開けてしまいます。
数日後にはＯさんはＮさんのベットで一緒に裸になって寝ています。
鉢合わせのヘルパーから電話が入り陽ちゃんはＯさんと「警察を呼びますよ」と口論になったことは数知れず・・・・

本人が認知症の場合は夫婦であっても性的虐待とみなされる場合もあります。
まして、Ｏさんは他人ですから！！（怒）

１年以上ＯさんとＮさんを離れさせるためにいろんなことを考えてきました。
最終的にはＯさんのケースワーカーさんより同じことを続けるようなら保護費をストップすると言われて、やっと来なくなりました。

それからはヘルパーと一緒に外出したり、ピアノを弾いたり歌ったり
とっても楽しく過ごされ、ニコニコでは１番の人気者でした。

去年あたりから何度も危機を乗り越えながら
寝たきりになっても食欲だけは衰えず、目が開かなくても口だけは開けてくれる（笑）

事務所で変わったものをいただくと
「これＮさんに食べさせた～い」「もらって行っていいですか～」ってヘルパーの声が
毎日のように聞こえてくるんです（笑）

１週間ほど前から急に食欲が落ちて・・・
いつものように食事を工夫しおかゆにしたり潰したり・・・・

そして、土曜日の朝眠るように旅立たれました。
病気らしい病気は何もなく、まさに大往生の老衰でした。

訃報の連絡を受けたケアマネが指示を間違え、警察官が来られ、危うく司法解剖になるところでした。

主治医が死亡確認していることと、前日にもボランティア訪問で夜間に水分補給など行っている事と現場が荒らされていない事から、今回は自然死と言う事で葬儀屋さんに引き継ぎました。

もちろん大好きなお人形のあんこちゃんも一緒です♪
今日の夕方　スタッフ全員で見送ってきますね

Ｎさん　　チャーミングな性格は本当に人気者でしたね♪
　　　　　ゆっくり　休んでください　　（合掌）


今年に入って１０人もの利用者さんを見送りました
寂しいですね
西成は保護の規制がすごく厳しくなり、７月からは家賃も引き下げられました。
それにより他地区（堺や住吉、平野）方面に転居する人が増えてきました。
う～～～ん　　介護も暫く手が空いている状態です。
困難で経営が維持できていくのでしょうか～～～（苦笑）


さて、結局土曜日が１日出勤になったわけですが、
日曜日には陽ちゃんの喘息があまり良くなくてお出かけは断念
社長は９時過ぎに会社へ向かいました。

駐車場に車を停めて、事務所のあるビルを通り過ぎてすぐ横のコンビニの窓口で
支払いを済ませ、事務所に行こうとすると、ど～～んと大きな音
事務所のビルの屋上から２０代の男性が飛び降り自殺を図ったのです。

１，２分ずれていたら社長の頭上だったかも・・・・
ヘルパーの一人がその時刻頃　コインランドリーの使用で屋上に上がったのが
防犯カメラでわかり、物音や争う音を聞いていないか事情徴収されたそうです。

ＴＶドラマのような綺麗なものではありません
決して直視できるようなものではなかったと・・・・

８９歳まで寿命を全うする人と自ら命を絶つ人と・・・・
マンションの住人ではなく高い場所を求めて来たようです
２０代の恋人が遺体のそばで大泣きしていたとか・・・

この週末はなんとも心の重い出来事ばかりでした。


さぁ～まだまだ、気の抜けない利用者さんが多いので
気を引き締めて介護するぞ～～～！！

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Ｓさんありがとう（合掌）

食事や水分を拒否し始め
６月９日から毎日点滴施行していたＳさんですが6/21永眠されました。


普段から病院にも行きたがらない方なのですが
今回もどれだけ促しても最終までダメでした。
救急車を呼んでも本人が拒否してる場合は搬送もしていただけません。
本当に何をどうしてあげる事も出来ない・・・
介護保険では何よりもご本人の意思が最優先。自分で自分の最後の時をＳさんは決断されたのです。
 
 毎年、夏がダメなＳさんでした。
 最初にＳさんと出会ったのは５年前の８月です
 懇意にしている家主さんからいきなり電話が入り、
 入居しているお年寄りＳさん（利用者さんのお隣の方なので顔はわかっている）
 が警察で保護されているって連絡が入ってきたけど
 ニコニコさんでどうにかしてもらえる？？と言われたのです
 
警察の所在地を聞いて迎えに行ったのですが何と、警察は本人が一人で帰れると言ったので
 帰らせてしまったと言うのです。（無責任でしょ～～）
その晩も翌晩もＳさんは戻ってきません。

家主さんと心配している所に隣町の区役所から電話がかかってきました。
 保護費を取りに来ているが住所が管轄地ではありませんとの事。
 そこで、Ｓさんを再び迎えに行ったのですが、話がかみ合いません。
 自分の家もわからないようです。力づくで連れて帰るわけにもいかないので
 仕方が無くＳさんの行く方向について行きました。

Ｓさんはノーマル自転車
 家主さんと陽ちゃんは電動自転車
 
Ｓさんは何故かコンビニがあるたびに自転車を止めます
 何度目かの会話でわかった事は誰かお世話になった人にスイカを買ってあげたいとのこと。
 しかし、なかなかスイカの売ってあるコンビニがありません。
 
８月の炎天下
 途中でＳさんにオロナミンＣを買って渡すと美味しそうに飲みほしてくれました。
 １時間以上自転車で走っているのですが、どんどんＳさんの自宅から離れて行きます。
 そのうち家主さんと陽ちゃんの自転車のバッテリーが切れてしまい
 もう、必死でペダルをこいで追いかけます。（バッテリーが切れるとめっちゃ重いです）


 また、コンビニを見つけて立ち寄るＳさんに「Ｓさんのお隣のＩ婆ちゃんが病気だから様子を見に行くけど一緒に行く？？」と声をかけると「うん」と頷いてくれました。
 そこからは先頭を陽ちゃん、真ん中をＳさん、後ろを家主さんで自転車を走らせ
 Ｓさんの自宅に戻ってきました。
 
「家に帰ろう」と何度声をかけてもダメだったのにⅠ婆ちゃんの名前を出すと心配して戻ってくれる優しいＳさんでした。
 
 
その日から５年のお付き合いです
 本当に夏に弱い方で何度も一過性の脳梗塞を繰り返し、認知症の進行と重なり
 夜中に何度　緊急出動したことでしょう。

普段から困った時には陽ちゃんの名刺を出すのよ！って伝えてあるのですが外出したまま戻れなくなるとちゃんと最寄りの警察署に行くのです。そして名刺を差し出します（苦笑）
 え～～こんな遠くまで歩いて来たの～～って思うほど徘徊する日が週に２．３回続くのです。
 一度は杉かなちゃんとUSJのパレードを見ていた時に警察から電話があって
 そのまま、パレード途中で飛んで帰った時もあったなぁ～（苦笑）
 
 
普段からお風呂に入らないＳさん
 日焼けと汚れで真黒です
 夜の闇に紛れると探す事も難しくなります（マジ）
 そこで自転車や衣類のすべてに反射塗料を塗ったり縫いつけたり・・・（苦笑）
 
認知症は５年の間にどんどん進行して
 昨年はとうとう、男性スタッフが仕事終りに銭湯にいき、一緒に入浴してくれてやっと１年間の垢を落とす事が出来ました。
昔は銭湯介助もヘルパーで出来たけど、現在は認められていません。
この男性スタッフは本当に心の優しい子なんですよ♪

５年前は部屋に真っ黒な布団が置いてあるだけ
ＴＶはもう何年も前に壊れて映らないとか・・・
冷蔵庫も洗濯機もタンスも無い

それでも、毎日自転車で出かけて夕方帰ってくると言う元気さだったのですが
ある時はもらったばかりの１カ月分の保護費を落としたと駆け込んでこられ
一緒に区役所に行き相談するもどうにもならず、結局無一文で１カ月生活しなければならなくなった。
それから毎日、朝昼晩のお弁当を作って持ち込みなんとか１カ月生活できた。
夏になると冷たい水を冷やすための冷蔵庫を持ち込んだり
お風呂に入ってくれないのでせめて毎日着替えられるようにと洗濯機を持ち込み
当然、壊れたＴＶはアナログからデジタルへと交換しました。

ところが、食事から物品に至るまで、Ｓさんは「ありがとう」と感謝してくれるのですが
お金は1円も払ってくれません。
お金がかかる事を説明すると「それならいらん！」と言うのです。
それでは生活が成り立たないし・・・
結局最終的にこちらが負けてしまい、いままでお金をもらった事はありません。
何故だか「仕方が無いなぁ~」と納得してしまうのです（苦笑）

今回の1か月のヘルパーのボランティアに関してもそうなのですが
それがＳさんなんです
お金も何ももらえなくても、Ｓさんの笑顔が見られればいいかぁ~
そう思わせてくれる方なのです。
人って不思議ですよねぇ~

中には「お金払うんやから何してもろてもええやろ～」とか言う人がいます。
そんな人にはお金をもらっても関わり合いたくありません

Ｓさんのようにお金なんて関係なく生きている人はこちらもお金が関係なくなるものなんですね（笑）

Ｓさんの笑顔だけ見られればいい！って思っちゃうんです（マジ）

5年間を振り返り、やっぱり出会えてくれてありがとう♪
そう、思えるＳさんでした♪

本日、スタッフ全員で見送ってあげたいと思います。


ＰＳ＝まだまだ陽ちゃんの雑用は残っています。月末まで大忙し♪
　　　ライフラインの解約はもちろん、部屋のかたずけと廃棄処分
　　　こちらもお金を残していないＳさんなので自分たちで片付けるしかありません。
　　　部屋の中にある1円玉も区役所に返還です。売れるものは現金に換えて返還。
　　　まぁ～Ｓさん宅には売れそうなものはないんですけどね（苦笑）

... Close

あの手、この手、そしてこんな手も（笑）

暑くなりましたねぇ～♪
やっぱり冷たいものが飲みたいよねぇ~♪

牛乳パックに入った水ようかんと杏仁豆腐でした♪
って、もしかしたら以前にもアップしてたかも（笑）
まぁ～、１枚目の写真は仕事の内容を書くときには、わざと
内容と関係のない写真を使うようにしているだけなので・・・


何でもかんでもブログに書いているように思われますが、実は
写真は利用者さんの許可を得た方だけですし、個人が特定されないように
少し工夫しながら書いてます。

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そして、ここ最近、かかりっきりになっているＳさん。
陽ちゃんは担当ケアマネとして寝ても覚めてもＳさんの事ばかり考えています。
６月の初めに介護認定の区分変更を《大至急》で依頼をかけたのですが
手続き中の人が多くて訪問できませんと電話がかかって来て、結局３０日の認定調査です。
と言う事は・・・
結果が出るのはその１カ月後
それまでは本来ならヘルパーを増やすことも出来ない
訪問看護を利用する事も、訪問入浴を利用する事も当然出来ない。

ヘルパーはニコニコが無報酬を了解すれば、ボランティア訪問も有り得るけれど
（現状はボランティア訪問が毎日行われている状況）
他の事業所さんにボランティア訪問はしてもらえないし・・・・
となれば
やはり少しでも食事がしてもらえるように元気でいてもらえるように・・・せめて水分だけでも・・・

そこで考えたのが　この作戦♪
名付けて《突撃お芝居訪問》（笑）

Ｓさんはビールが大好きで、いつも部屋の中に空き缶が転がっていました。
何も飲んでくれないのなら、この際　ビールでも飲んでくれるだけいいか！！
ってことで、手の空いているケアマネ３人で突撃訪問しました（苦笑）

もちろん、水分を飲んで！！　なぁ～んて言っても無理なのはわかっています。
そこで陽ちゃんは考えました。
お芝居をしよう！！　陽ちゃんは女優ですから（笑）
 
陽ちゃん・・・「Ｓさん　　こんにちわぁ～」
　　　　　　　「今日はめっちゃ暑かったなぁ～　　大丈夫やった？？」
　　　　　　　「こんな暑い日は真面目に仕事なんてしてられへんわぁ～」
　　　　　　　「あと２人一緒に来てるんやけど、Ｓさんの家で少し休憩させてもろてもええか？」

Ｓさん・・・「うん」と不思議そうな表情でうなづく。

ケアマネ達・・「こんにちわぁ～　　おじゃましま～～す」

陽ちゃん・・・「あのな、あんまり暑いからビール買ってきたんや～」
　　　　　　※もちろん全部ノンアルコールです（きっぱり）

　　　　　　　ビールを見せるとＳさんは満面の笑み♪

陽ちゃん・・・「あのな、仕事さぼってるの絶対に内緒やで～」
　　　　　　　「私らだけで飲んだらＳさんに告げ口されるからＳさんも一緒に飲んでや～」
　　　　　　　
　　　　　　　と、Ｓさんにビールを手渡す


　　　「乾杯～～♪」

暗くて表情が見えにくいけど、Ｓさんは笑っています（笑）
陽ちゃん・・・「Ｓさんもビール飲んだから、同罪やでぇ～」
　　　と言うと更に笑ってくれます♪
 
 

そして、自分の手でビールを口に！！

今まで何を持ってきても拒否だったし、まず、飲み物を手に持ってもらう事さえ
していただけなかったのに
自分で、飲まれたのです！！　　　めっちゃうれしい～～♪　　超うれしい～～♪

と言っても、ごくごくと飲むのではなくほんの一口で休憩されます（苦笑）
それでも、ビールを手から離すことなく持ってくれています。

陽ちゃん・・・「あかんわぁ～暑い日の昼間に飲むビールって最高やなぁ～」

ケアマネ・・・「ほんまにおいしいなぁ～　　グビグビ飲めるなぁ～」

　　　Ｓさんはなかなか次の一口をのんでくれないので
　　　ケアマネさんが再び「乾杯～♪」



面白い事に、乾杯～♪って言うと、しゃきっと顔をあげて
ちゃんとビールを差し出してくれます（笑）
これは、条件反射なんだと思う（笑）

陽ちゃん・・・「ここで、さぼってる事はほんまに内緒やで～」
　　　　　　　「ビール飲んだなんて言うたらあかんでぇ～」
　　　　　　　「こんな事　社長にばれたら首になってしまうからな～」
　　　　　　　「約束やでぇ～」

　　と、おバカな事を言うたびにＳさんは笑ってくれます
　　ノンアルコールなのに酔った振りをしながら陽ちゃんはさりげなくお刺身も勧めます（笑）


またまた面白い事に
そろそろ、片付けるわなぁ～ってみんなが立ちあがると
Ｓさんはすごく自然にビールを持ち、一口立ち飲みをしたのです

そこで、ビールと大好物のマグロ（中トロ）のお刺身とたこ焼きと焼きシャケを
テーブルにセットしたまま帰る事にしました。
少しでも飲んでくれたら・・食べてくれたら・・・と祈りながら・・・
 
 

毎日、ヘルパーが訪問の度にスイカやお刺身など好きなものをセットして来ても
次の訪問時にも何も食べてもらえなくて処分するだけ・・・
この繰り返しだったので、特に何も置いてきた物をヘルパーさんに伝えていなかったのですが
ビールを持ち込んだ翌日
ヘルパーさんから「なにも入っていないお皿があるのですが主任何か置いて行かれましたか？」と
聞かれた。

陽ちゃん・・・「たこ焼きは残ってた？？」

ヘルパー・・・「はい」

陽ちゃん・・・「シャケは？？」

ヘルパー・・・「ありました」

陽ちゃん・・・「マグロは？」

ヘルパー・・・「え～～マグロなんてなかったですよ～～」

その声と同時に、その場にいたスタッフ全員が大歓声♪
「たべてくれたんやぁ～～～♪」「すご～～～い♪」

固形物を口にしてくれたなんて、何日ぶりでしょ～～♪
もう、ジャンプして喜んでいるスタッフもいましたよ～～♪


体に良くないビールや煙草をヘルパーが訪問中に勧めることなんてありません。
いくらボランティア訪問だとしてもヘルパーさんには頼めないので
ケアマネ劇団を立ち上げたのです（笑）

相変わらず、変な会社ですね（笑）

ＰＳ＝翌日杉かなちゃんが「昨日誰か来た？」って尋ねると
　　　簡単にさぼっている事をばらしたＳさんでした。
　　　「ビールも飲んでた？」と聞くとすぐに「うん」と答えたそうです（爆）

　　　あはは
　　　約束したのに～～～（笑）
　　（本当は社長公認での訪問でした）（笑）

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日々 研修♪・自己研鑽（苦悩）

毎月１５日は夕方６時から９時まで全員で研修を行っています。
ＤＶＤ研修の時やベットを使って実技研修など様々です。

介護っていくら勉強してもこれで十分ってことが無いんですよねぇ～
毎日、いろんな問題が起きて、みんなで話し合い考えるのですが・・・
どれだけ勉強しても、話し合っても、どうにもならない無力さを痛感しています。


２週間以上も食事を口にしていないＳさん
毎年夏には陽ちゃんが一番心配する利用者さんです
今年も・・・
軽い熱中症や夏バテぐらいなら、ニコニコの介護力で回復してくれるのですが
今年は、いろんな事を試してみてもダメです。

ケアマネとして、最終的なご本人の意思確認を行いました。
その結果、大きな病院で検査や入院もしたくないと言うＳさん
このままだともうすぐ死んでしまうよと厳しい事をそのまま話す陽ちゃん
それでも、Ｓさんは自宅でこのままいる方が良いと言うのです
みんなが心配している事を話すと笑顔になるのですが、
何も食べたくないと言う頑固な意思は覆りません。
最終的にお腹にチューブを通す経管栄養を勧めると激しく拒否されます。
たぶん、拒否するだろうとは思っていましたが・・・

とにかく、今までの人生を自由に生きてきた方です。
病院に入院して束縛される事なんて望む訳がありません。

点滴通院は拒否されながらも強引に車椅子で連れて行っています。
もう、とっくに介護保険で認められている単位数はオーバーです。
（生活保護の為オーバーは認められません）
区分変更の申請中ですが、結果がどうなるかはまだまだ先の話
今は、全スタッフが仕事ではなく、人としてＳさんに元気でいてもらえるように
と願い、毎日病院に連れて行き、複数回訪問しています。

主治医の話では、熱中症や一過性の脳梗塞を併発し老化に伴う嚥下反射力が低下し、
現在は自分の唾液でも誤嚥してしまう状況なんだそうです。
誤嚥で呼吸が苦しくなる恐怖をＳさん自身が感じて、自ら食事や水分を拒否しているのだから
無理やり口に入れるわけにもいかないし、それをやると虐待になってしまうと言われました。
確かにそうなのです
Ｓさんが自分から摂取しようとしない限り、もう、私達にはどうする事も出来ないのです

好きなものなら食べられる
柔らかいものなら食べられる
そういう段階ではないのです

日に日に痩せて行くＳさん
どれだけ、何を試してもすべて拒否
薬さえ飲んでもらえません
飴に薬を貼りつけて口に入れてもらおうとしてもダメです

陽ちゃんは主治医に相談し、点滴後ＤｒよりＳさんに手渡しで抗生剤を渡していただき
目の前で飲んでもらうようにお願いしました。
白衣の効果はばっちりです♪
１粒の薬を飲み込むのに１０分ほどかかりますが、先生はじっと待っていてくれます。
看護師さんや薬剤師の方まで出て来て見守ってくれています。
そして、また１粒飲むのに１０分かかります

陽ちゃんの主治医でもあるこの病院は本当に頭が下がります。
ＵＳＪの時も陽ちゃんの電話だけですぐに往診に来てくれるのですから・・・

Ｓさんの事を一番に考え最後まで在宅で看てあげましょうと言われます。
陽ちゃん達に頑張ってくださいと励ましてくれます。

それでも、何も出来ないのは本当に辛いです。
毎回、ヘルパーが涙目で帰ってきます。「今日も何も飲んで頂けなかった・・・・」と・・・
それを見ている陽ちゃんも辛いです。
介護って厳しい仕事だなぁ~って感じます。
人はその時が来たら体が食事を欲する事が無くなり枯れるように人生を終えると
良く言われますが、現実はとっても辛い光景です。
ニコニコのスタッフは全利用者さんを自分たちの家族のように感じていますから
「老衰」「寿命」なんて事を言われてもなかなか納得できません。
みんなが心を痛めています。


そして、そんな心優しいスタッフに感謝しながらも陽ちゃんは厳しく
「温かい心と冷静な心を両方持って下さい。それがプロですよ」と
泣く事を許しません。心では同じように泣いているのですけどね・・・
（かつて鬼軍曹と呼ばれていた所以ですね）


こんな時だから、逆に笑子さんからのトウモロコシでスタッフが笑顔になれて感謝しています。
Ｓ男ちゃんが北海道をなめるなって言ってるよ～とか
tanega島さんが送ったトウモロコシを食べていないっていじけてるよ～なぁ～んて
皆さんの話題で元気になっています♪


Ｓさんの事で頭がいっぱいになりながらも、こうやってブログを書きながら
自分でも冷静に考えがまとまってきたりします。
この環境に本当に感謝しています♪

みなさん、陽ちゃんと仲良くしてくれてありがとう♪


 
 
 
 
 
 

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何も出来ない・・・（苦悩）

これは、先日　来阪時に笑子さんから頂きました～♪

「熊の手」・・・はじめて見ました（笑）

実は、背中まで自分の手が届かないので
普段でも孫の手を愛用しています（マジ）
でも、この熊の手の方が効き目があります♪
笑子さん、ナイスセレクト♪

スタッフからは「主任は猫の手が借りたいよね～」って言われましたけどね（笑）


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう、今まさしく猫の手も借りたい

先週からいきなり食事が摂取できなくなったＳさん
5/17のニコニコ招福まつりにはスタスタと歩いて来てくれていたのに・・・・

５月末には陽ちゃんがマグロのお寿司を持っていくと食べてくれたんですよ
スイカやミニトマトなど何故か赤いものは食べてくれる・・・

食べれないわけではない
いったい、何を食べてもらえるんだろうか??

全スタッフが柔らかくしてみたり、冷たいものや温かいもの
手でつかめるものなら食べてくれるのかと
あの手、この手でアイデアを出し試みてきた。
それでも、どんどん食事量が減ってきた。

 
6/9はとうとう、点滴施行（緊急往診）
それから、日曜日以外は毎日点滴に行ってます。

でも、最近はお水さえ飲んでくれない。
オロナミンＣだと一口・・・
その一口を飲みこむのに１０分ぐらいかかってしまう。


もしかしたら、公園でみんなと一緒なら食べてくれたりしないだろうか？？
またまた、陽ちゃんの自己満足なのはわかっている。
しんどいからベットで寝かせてと思っているのかもしれない。
それでも、点滴の帰りに公園に誘ってみた。


 





いつもの事務所の昼食を少しアレンジしてお弁当を作ってみました。



公園の近所の利用者Ｎさん（８５歳）も一緒に外出♪

普段の介護ではなかなか公園でゆっくりくつろぐ時間なんてないんだけど
今日は特別
仕事じゃないから時間を気にする事も無い♪
ゆ～～くり　食べていただきました。



ちょうど買い物から帰って来てたＡさんも呼びとめた（笑）



手の空いているスタッフも合流♪



なにか、刺激になれば・・・
何かがきっかけになれば・・・
いろんな声かけをしてみますが、口に入れるものはすべて拒否！



 心配して社長も見に来てくれましたが・・・



同じ年のＫさんも心配して「食べな元気になれんぞ！」と声をかけてくれています。
同郷（九州）なのでＫさんの言葉にＳさんもニコッと微笑みます。


残ったお弁当は公園で遊んでいた子供たちにおすそわけ♪


さて、次はどんな方法で水分補給、食事摂取を促していこうかしら・・・
Ｓさんが元気になるまで、暫くかかりっきりになりそうです。

絶対に、この夏を乗り切ってもらうぞ～～～！！

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