機動力抜群♪

新規の利用者さんです
水曜日に契約に伺い、ご家族（妹さん）のお話をうかがいました。
「認知症だけど、最後まできちんと生きてもらいたい・・・・」

そう言われるだけあって、妹さんがお金の使い方など、わかりやすく
紙に書いて壁に貼ってくれています。
妹さんの愛情を感じますね♪
 
８月にはパチンコで１カ月に６０万円も使ってしまったそうです。
ご自身の年金なので、どう使おうと良いのですが、このままでは破たんしてしまいます。
今後は１日２０００円で生活を送れるように・・・


せっかく、妹さんが両替をして、２０００円ずつポケットに
入れてくれているけど、この日はすでに使いすぎています（苦笑）
新たな方法を考えなければ♪


３階建ての一軒家に一人で住んでおられます。
いろんな事が出来なくなったのはいつ頃からなのだろう？？


ここの衣類のあたりはゴキブリの巣になっていました（苦笑）


至る所にパチンコの景品のお菓子が・・・・
勝つ日もあったのでしょうね（苦笑）




お湯さえ湧かせないのにカップ麺がいっぱい


何故か通販で大量のお味噌汁を購入
すべて期限切れです


陽ちゃんを含めて６人体制で大掃除です
何故ゆえに介護センターにつなぎ服が準備されているのか・・・（笑）
答えは
社長の趣味だからです（笑）


お母さんが使っていたと言うベットを移動すると
写真に取り損ねたのですが、すっごい埃と虫とゴミ・・・


これはハイエースのトランクの中
天井までのゴミ袋


運転席だけ確保（苦笑）
助手席にまでゴミ袋がいっぱい
これを運転して、ゴミの業者に持ち込みします
う～～～すっごい悪臭です


なんとか片付きました♪


絨毯を換えればもっと綺麗に見えるかも




床が見える（笑）
テーブルが見える（笑）
これで、きちんと食事を摂る事が出来るね


認知症のＳさんは、綺麗になったと大喜び
「お金はいくら？？」って聞いてくれます。気を使っているんですね。
「お金はいらないよ～～」って答えると両手をあげて踊るように喜んでいます
「その代わり、パチンコはやめようね～～～」って言うと
「うん、そうする」って笑顔で返事

でも、すぐに忘れてしまいます
お母さんが亡くなるまで一人で介護して、８年前に他界されると
何をしていいかわからなくなり、パチンコに通い始めたそうです。
この日も、夕方所在不明・・・おそらくパチンコでしょう（苦笑）
ご飯を食べたかどうか忘れても、なぜかパチンコに行く事を忘れない（苦笑）

これから、週２回ヘルパーが係わりながら、生活改善を目指します♪
人生の最後が笑顔で過ごせるように～～～（願）


 さて、夕方陽ちゃんはもう１件訪問しました。
お掃除で汚れた格好でもＯＫ
何しろ、それ以上のお宅ですから・・・（苦笑）

数年前から南京虫が発生しているのは聞いていたので、訪問時にバルサンをセット。
でも、この南京虫はバルサンでは退治出来ないそうです

大昔、南京虫が流行したが、数年後、ほとんど絶滅したそうです。
それが近頃は海外からの荷物に交じってあちこちで繁殖し始めたようです。

南京虫・・・トコジラミって言われるもので、昼間は畳や布団の隙間に隠れているが
夜になると吸血鬼のように人の血を吸いにやってくるのです。
その時、体内に残された唾液の影響で血が固まりにくくなったり、当然貧血を
起こしたり、意欲低下が起きたりするようです。

このお宅には９３歳の女性が一人で住んでいます。
すっごく社交的な方で、北海道生まれ、今でも多くの北海道のお友達から
たくさんの荷物が届きます。
９３歳のお友達ではなく、お友達の子供さんだったり、世代交代しているようです（笑）
そんなわけで、家中荷物だらけ。
午前中に掃除をしたお宅の２倍以上の荷物で、歩く所も無いほどです。

戦争を経験した方は物が捨てられない。
台所には鍋が３０個ほど並べられています。
どれだけヘルパーが捨てましょうと言っても無理。
そんな環境で、南京虫は大量発生してしまったようです。

今年５月にベットと布団をすべて新品に取り換えました
が・・・・
 

５か月で虫の糞だらけ


卵も産みつけています
奥の方には動いている南京虫も見えます
ここは布団の入り口、もっと奥には虫がうじゃうじゃ隠れているらしい
ご本人に布団を持ち上げてもらうわけにはいかないので、この日はここまで。
２７日月曜日に、業者さんと一緒に訪問し、徹底的に虫の発生状況を調査します。
この日は禁断の２階にも上がって調査です
（かつてヘルパーの誰もが上がった事のない２階、どうなっているのか？）
 
  
ゴミ箱の中には、南京虫の死骸
目の前を動いているのでつまんで潰すと、やっぱり血を吸われています。
ご本人が、毎日３０匹以上潰しているんだけど・・・って言われます
一体、どれくらい虫がいるんだろう？？

９３歳では何をどう駆除して良いかわからず、現状を我慢する生活。
陽ちゃんは、切なくて、切なくて、涙が出てきました。
今日もこの布団で寝るしかないのだ。咬まれるとわかっているのに・・・

この方にも人生の最後まで、ニコニコ笑って過ごしてもらいたい。
この方のケアマネは地域包括の方
ニコニコはヘルパーとして入っているだけです。

本来、こんなことまで対応する立場ではないんだけど（やってはいけないかも）（苦笑）
いくら地域包括に相談しても埒があかないので、今回は陽ちゃんのおせっかいで
勝手に駆除の業者を探して、ご本人に話を持ちかけました。
畳やベットを処分。多くの荷物も処分
薬剤は高齢者にはきついので冷凍駆除を行う事などを調べました。
最終的に１００万円ほど必要になりそうです

それでも、元気で長生きしてほしいから、貯金を使ってでも駆除しましょうと
ご本人を時間をかけて説得しました。
この南京虫だらけの畳の上で正座しながら数時間・・・

一文無しになって、生活に困ったら、食べ物ぐらいは毎日持っていくから！と話
駆除の当日も、どこにも泊まる所が無かったら、陽ちゃんが泊めてあげるから・・・
と約束し、やっと月曜日の調査までこぎつけたのです。

１日でも早く、今の状況から救ってあげたい
普通に安心してベットで寝れるように・・・・