今年に入り陽ちゃんの担当になった利用者Yさん(68歳 男性)
現在、生活保護を受けておられるのですが、2年前に借金が判明。
当時の担当ケアマネさんが、○テラスを通じて弁護士さんを紹介してもらい
Yさんの破産宣告の手続きを行っていたようです。
ところが、法廷に提出する膨大な資料をそろえる事が出来ず、そのまま2年間が経過・・・
先日、Yさんの所に弁護士さんよりお手紙が届きました。
一度自宅を訪問したいとの申し入れでした。
そこで、陽ちゃんは直接弁護士さんに電話して、破産宣告の手続き中で
書類がストップしたまんまになっている事を知りました。
本日、弁護士さんと11時に自宅を訪問する約束を交わしました。
ここで、ハプニング・・・
いやいや、陽ちゃんの痛恨のミス!!
本日水曜日はYさんがデイサービスに行く日だった事を忘れてしまっていたのです。
慌ててデイサービスに電話するも、とてもお風呂に入って11時に送って帰ることは出来ないとのこと。
そこで、急遽、陽ちゃんが事務所から車椅子を持ってYさんを迎えに行くことになりました。
台風が去ったとはいえ、快晴ではなく、蒸し暑い日中
体重80キロの利用者さんを押して自宅まで30分ほどでしたが
陽ちゃんは汗がダラダラ・・・・
何とか、弁護士さんの訪問予定時間に間に合いました。
陽ちゃん的には、破産手続きの続きをするのだと思っていたのですが
実は、2年経過し、書類が揃わないとのことで、弁護士さんは辞任の手続きに来られたようなんです。
辞任が成立すると、今度はクレジット会社から督促状がジャンジャン送られてくるでしょうと言われる。
そして、○テラスより支払われていた弁護士料がYさんに支払い義務が生じるとのこと。
生活保護で支払いは出来ない事を伝えるも、弁護士さんはご本人と話がしたいと言われ、
最終的に、Yさんが「それでいいよ」と言われた為、その場で辞任となった。
Yさんは認知症で、今朝もお腹がすいたので冷蔵庫に会った冷えぴたをレンジでチンして
食べようとされていました。
もう少しで火事になる所でした。
そんなYさんに弁護士さんの固い話が理解できる訳はありません。
それでも、ご本人の言葉が最優先されるのです。
相手が弁護士さんなので、何も文句が言えません。
仕方がないので、陽ちゃんは○テラスと直接交渉することにしました。
Yさんが日々どんな生活をされているのか。
介護保険では1日2回しか訪問出来ないが、3度の食事の準備をしてあげなければ
一人で食べることも出来ない事。
トイレで排泄が出来ない為、訪問すると部屋中、顔まで便で真黒になっていることなど
どれだけ生活が困難で、紙パンツ(3L)などにいくらお金がかかるかなど
必死で説明しました。
腎臓疾患のあるYさんは低たんぱくの食事を提供しなければなりません。
お米から高くつくのです。
そのため、毎回汚す肌着や、衣類などはお金がないので社長のお古を持って行きます。
そんな話を長々と説明し、実際の金銭管理を提出したのち
最終的に支払い能力がない事を検討委員会で認めてもらえたら
支払いが免除される可能性もある事を教えてもらいました。
それにしても
ケアマネの仕事って、いったいどこまでなんだろう??
お金の話って難しいですね。
お金がありすぎても管理が大変だし、
借金がある人も大変です。
せめて、自分は、人に迷惑をかけないように、きちんとしておこうと
思いました。
お金は無くてもいいんです。
借金さえなければ・・・・・
なぁ~んて、赤字経営では大きなことは言えないんですけどね(苦笑)