思いを遂げてあげるには・・・・

出会いと別れが繰り返される仕事

またまた、先月新しい出会いがありました。




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阿倍野ハルカスで可愛いお菓子を発見♪
暑い中、毎日頑張っているスタッフにいっぱい買って帰りました
翌日は、あみだくじで最大４個から最低１個しか当たらないスタッフまで
大盛り上がりで奪い合い（笑）してましたよ♪

さて、本題に移りますが

関わって、まだ１ヶ月ちょっとのＴ見さん　８３歳　男性独居
過去に結婚歴があり子供も二人いたそうですが、若い頃より音信不通になっているそうです

理由としてはＴ見さんが自由過ぎたため（本人いわく）
家族を放っておいて、一人で海外と日本を行き来していたそうです。

日本で年金を受け取り、海外で暮らすと物価が安く、楽に暮らせたそうです。
そんな、Ｔ見さんも８３歳になり、日本で落ち着く事を決意されたそうです。

現在、８３歳で身元保証人も無く住宅を借りることはほぼ不可能。
そんなＴ見さんは入居に当たり、家主さんより介護センターが関わってくれる事が
条件となった。
それすら、１年以上守れていなかったようです。

そんなわけで、ここに来て、初めて介護の新規申請を行いましたが、結果はおそらく要支援。
週に２回ほどしか訪問してあげられないようです

ところが、認定調査の後、大変な事が発覚
通院先の病院より、肺に水がたまっているので入院して手術するとの連絡あり
入院後、主治医からＴ見さんは腎臓の癌がすでに肺にまで転移しており
ステージ４の末期がんです
余命は最大２カ月です　と説明を受ける
今後は自宅で好きなように過ごさせてあげて下さいと言われた。

そして、自宅での介護が始まったのだが
この方、生活保護ではないので担当のケースワーカーさんはいません。

身寄りもなく、最後は誰がお葬式を出してあげるのだろう？？

私たちケアマネは、そこまで考えてご本人の意思を確認しておかなければなりません。
Ｔ見さんは転移の関係なのか認知症の進行も著しく
話をした内容も、次の日には忘れてしまいます。

それでも、「お葬式にはあんたたちみんなで集まってお酒を飲んで騒いでほしい」とか
「骨は火葬して、六甲山の上から撒いてほしい」など話されます

主治医から、はっきりと病名や余命を宣告されても、翌日には忘れてしまっているのですが・・・

海外から持って帰った荷物はまだ段ボールのまんま　１年以上が過ぎているようです。
その間、まったく掃除やゴミ捨ても出来ていなかったようで、室内はゴミ屋敷でした。

先週の土曜日
スタッフ何名かで掃除機を持ち込み大掃除
それでも、どこからか、何か動かすたびにゴミが舞い上がり、キリがありません。
なんとか、靴下で床の上を歩けるまでには片付けました。

関わり始めて１カ月以上、毎日訪問して安否確認
携帯電話をナイロンに入れて保管している状態から、使えるようになるまで２０日以上
同じ話を繰り返した（苦笑）
まぁ~現在でも、こちらからかけても出てもらえません（苦笑）

最近は、体がしんどくなってきたのか、ヘルパー訪問も拒否です
「放っておいてほしい…」

でも、放っておくわけにいかないので、毎日食べ物を持って訪問しています。
先日は、心配した家主さんが自宅を訪問し、介護も受けないんだったら、困りますと話されたそうで、翌日には警察から陽ちゃんの所に事情を聞きたいと電話が入ってきた。

Ｔ見さんは家主に追い出されると警察に訴えたそうです・・・

丸１日、自宅にいない時があり、警察変保護願いや救急搬送先を調べたり
何度も地域を自転車で探し回ったり・・・・

結局、あの体でどうやって移動したのか、近鉄百貨店までパスポートを申請に行ってきたと話される

やっぱり日本は住みにくい
海外に行って生活する！！と言われています

いろんな説得をするも
翌日には海外へ行こうとしていた事を忘れておられる（苦笑）

現在まだ、ボランティアでの関わりです
ご本人が介護が必要だと思っていないので、契約が出来ません。

おそらく、最後までボランティアのままのようです
それでも、残された時間を苦しまずに、過ごしてほしい
孤独死にならないように関わってあげたいと思っています。

今週末もＴ見さんにかかりっきりになりそうです。
薬も飲まないし、本日の通院も拒否されました。

ご本人の思いは叶えてあげたいけれど、お金もどうなっているのかわからないし
せめて身寄りがあれば・・・・

見守ってあげることしかできないのは辛いですね