週末の出来事・・・・

超忙しかった月末月初をなんとか頑張ったので
ゆっくり休養するはずの週末でしたが・・・

これは整形外科の診察室に飾ってあった色紙です♪
良い文章だったのでDrに撮影許可を頂きました（笑）
（写真の下は骨や腱の模型）

「食べたいものは　食べておこう」（笑）

土曜日の朝、そうめんの里（たつの市）まで喘息には綺麗な空気と今年用の素麺を買い出しに行く予定でした。
ところが朝９時　陽ちゃんの電話が鳴りました。
一番恐れていた訃報の電話でした。

８９歳　Nさん女性（独居）
Nさんは６年前に家主さんからSOSの連絡を受け、訪問してみると
玄関でおふろマットの上にうずくまって寝ていました。
側には１歳児ぐらいの大きさの人形がありました。
なぜか一部屋にお布団だけが２組も置かれている。

奥の部屋は畳も無く、コンクリートの土台に木材が丸見えで、歩くことさえできない状態。
食器類も何もなくペットボトルに水道水が入れてある。
そして、異様なほどのコンビニのお弁当の数・・・すべて期限切れ
水道以外のライフラインは止まったまま。

この当時、開店したばかりのコンビニの裏には廃棄処分のお弁当が投げ出されていた。
そして、この弁当を持ち帰る人も少なくなかった（今ではきちんと管理されている）
 
Ｎさんは当時８３歳には絶対に見えないほど小柄で髪が真っ黒で可愛いおばあちゃんでした。
きっと若い頃、いい暮らしをしていたんだろうな～と思わせるような
知性と教養があり、英語交じりの会話やピアノの弾き語りなどとっても堪能でした。

その頃、Ｏさんと言う７０代の男性がＮさん宅を訪問しては、保護のお金を持ち出し、
コンビニの期限切れのお弁当を渡していたようです。

重度の認知症のＮさんは何もわからず、ニッコリと微笑み
お人形さんに「あんこちゃん」と名付け生きている子供のように話しかけています。

こんな生活を少しでも早く改善してあげたいと思い、区役所と掛け合い
引越しを計画しました。

初回訪問からわずか１ヶ月の間のスピード引越しです。

実は、引越しを急いだのにはもう１つ理由がありました。
この７０代の男性Ｏさんは８３歳女性Ｎさんに性行為を行っているのです。
お布団だけが２組ある理由がそれでした。
どうやら泊まって行ってるようです。
ヘルパー訪問時に二人が裸で寝ている姿を何度目撃しているか・・・・

何より切ないのは認知症のＮさんは何をされているのかわかっていないのです。
そして、Ｏさんは「お弁当買ってきたり面倒見てやってるんやから、それぐらいかまへんやろ」と言うのです。

お金をすべて取り上げた挙句、期限切れのお弁当を食べさせ、面倒見ているとは！！（怒）

区役所にもＮさんの引越し先はＯさんに絶対に教えないようにお願いしていたのですが
なんと、入社したばかりの新人ケアマネが教えてしまったのです。
このケアマネが陽ちゃんからこっぴどく叱られたのは言うまでもありません。

新しいお部屋でＴＶやエアコンや家財道具まで揃えてもらいニコニコ顔のＮさん
玄関のチャイムが鳴ると誰でもかれでも開けてしまいます。
数日後にはＯさんはＮさんのベットで一緒に裸になって寝ています。
鉢合わせのヘルパーから電話が入り陽ちゃんはＯさんと「警察を呼びますよ」と口論になったことは数知れず・・・・

本人が認知症の場合は夫婦であっても性的虐待とみなされる場合もあります。
まして、Ｏさんは他人ですから！！（怒）

１年以上ＯさんとＮさんを離れさせるためにいろんなことを考えてきました。
最終的にはＯさんのケースワーカーさんより同じことを続けるようなら保護費をストップすると言われて、やっと来なくなりました。

それからはヘルパーと一緒に外出したり、ピアノを弾いたり歌ったり
とっても楽しく過ごされ、ニコニコでは１番の人気者でした。

去年あたりから何度も危機を乗り越えながら
寝たきりになっても食欲だけは衰えず、目が開かなくても口だけは開けてくれる（笑）

事務所で変わったものをいただくと
「これＮさんに食べさせた～い」「もらって行っていいですか～」ってヘルパーの声が
毎日のように聞こえてくるんです（笑）

１週間ほど前から急に食欲が落ちて・・・
いつものように食事を工夫しおかゆにしたり潰したり・・・・

そして、土曜日の朝眠るように旅立たれました。
病気らしい病気は何もなく、まさに大往生の老衰でした。

訃報の連絡を受けたケアマネが指示を間違え、警察官が来られ、危うく司法解剖になるところでした。

主治医が死亡確認していることと、前日にもボランティア訪問で夜間に水分補給など行っている事と現場が荒らされていない事から、今回は自然死と言う事で葬儀屋さんに引き継ぎました。

もちろん大好きなお人形のあんこちゃんも一緒です♪
今日の夕方　スタッフ全員で見送ってきますね

Ｎさん　　チャーミングな性格は本当に人気者でしたね♪
　　　　　ゆっくり　休んでください　　（合掌）


今年に入って１０人もの利用者さんを見送りました
寂しいですね
西成は保護の規制がすごく厳しくなり、７月からは家賃も引き下げられました。
それにより他地区（堺や住吉、平野）方面に転居する人が増えてきました。
う～～～ん　　介護も暫く手が空いている状態です。
困難で経営が維持できていくのでしょうか～～～（苦笑）


さて、結局土曜日が１日出勤になったわけですが、
日曜日には陽ちゃんの喘息があまり良くなくてお出かけは断念
社長は９時過ぎに会社へ向かいました。

駐車場に車を停めて、事務所のあるビルを通り過ぎてすぐ横のコンビニの窓口で
支払いを済ませ、事務所に行こうとすると、ど～～んと大きな音
事務所のビルの屋上から２０代の男性が飛び降り自殺を図ったのです。

１，２分ずれていたら社長の頭上だったかも・・・・
ヘルパーの一人がその時刻頃　コインランドリーの使用で屋上に上がったのが
防犯カメラでわかり、物音や争う音を聞いていないか事情徴収されたそうです。

ＴＶドラマのような綺麗なものではありません
決して直視できるようなものではなかったと・・・・

８９歳まで寿命を全うする人と自ら命を絶つ人と・・・・
マンションの住人ではなく高い場所を求めて来たようです
２０代の恋人が遺体のそばで大泣きしていたとか・・・

この週末はなんとも心の重い出来事ばかりでした。


さぁ～まだまだ、気の抜けない利用者さんが多いので
気を引き締めて介護するぞ～～～！！